こんにちは。
心理相談室 LAUNDRY カウンセラーの村本大志です。
ここ数日、晴れているのに空気は冷たく、真冬のそれほどではないものの
まだまだコートは脱げません。
先日、アメリカのバークレー在住の素敵な大先輩とお会いする機会がありました。
彼女は40年ほど前に吉祥寺にあったカウンターカルチャーを発信していた伝説のTというお店を畳みアメリカに渡ったそうです。そのころのお話も大変刺激的でした。しかし、アメリカに渡ってからの交流関係がまたすごくて、A.ギンズバーグやG.スナイダーや・・もう伝説クラスの詩人たちとの交遊や暮らしぶりをお伺いできました。
時代、でしょうか。
新宿の靖国通り沿いにあるNEW DUGで珈琲を飲みながら、初めてお会いしたにもかかわらず色んなことをお話ししました。
彼女のアメリカでの活動のひとつに<物事をオープンにダイアローグにする・・>というものがあるそうです。
通常のエンカウンター・グループのように抱えている問題が共通するメンバーが自己の体験や抱えている問題を話し合う、というものとは少し違うようです。
そこで語られることは何でもいいそうで、何か心に抱えていることを自由に話し合える場を設定しているそうです。相手の意見を否定したり、ディベートしたり、巻き込もうとするのではなく、安全な環境で自分の意見を述べ、グループで話し合うそうです。
なるほど。
それは楽しそうです。
漠然としていることでも、言葉にすることはとてもいいですよね。
考えるきっかけにもなります。
<私の問題>は<誰かの問題>かもしれません。
<誰かの問題>は<私の問題>かもしれません。
彼女が言っていたことで印象的だったのは『昔のひとは難しい問題を難しくいうのが好きだった』というひとこと。
思わず微笑んでしまいました。
いくつかの本を読んでみないかと言うのではなく、さりげなく話題にしてくださいました。
今は便利です。その場で検索してiPhoneで買えてしまいます。
忘れないうちに何冊もクリックしました。
その中でもユニークだったのは鳩椋十さんの『山窩調』という小説です。
その本はなかなか探すのが難しかったので家に戻って検索し『山窩調』の中の短編が収められているアンソロジーをまず手に入れたのですが、かつて山間に暮らす民のことを綴った短編集には今の我々が遠くに忘れてきた物語がいくつも読むことができます。
さて、その方と今度いつお目にかかれるか、それはわかりません。
それでも、今回の出会いはいくつものヒントを頂くことができたし
いずれ僕がバークレーに訪ねていってもいいのだしな、と新宿駅で別れた彼女の小さな後ろ姿を時おり思い出しています。